この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご相談者は、当初、ご自身で相続手続きを進めようとしていましたが、戸籍取寄せを始めたところ、法定相続人が多くいることがお分かりになってきて、また、協力的ではない法定相続人もいらっしゃったため、お困りになり、弁護士に相続手続きをご依頼されました。
解決への流れ
ご依頼いただいた後、弁護士が戸籍取り寄せなどにより相続人調査をしました。その結果、法定相続人は全国各地に多数いらっしゃったうえ、現地を調査しても所在不明で連絡の取れない法定相続人がいることも判明しました。そこで、家庭裁判所に不在者財産管理人選任の申し立てをしました。また、あまりに多数の法定相続人が各地にいるため、交渉により相続分の譲渡をしていただき、遺産分割手続きに関わる相続人の数を減らしてから、遺産分割協議を行ったことで、遺産分割手続きをまとめることができました。
相続問題は、資料の収集や手続き自体も面倒ですが、段取りを一つ間違うと、解決が困難になってしまったり、放置することとなり将来に禍根を残すことにもなりかねません。前の世代で相続手続きがきちんと行われていないと、法定相続人がとても多数になってしまったり、所在不明になってしまったりすることも珍しくありません。こじれてしまったり、放置することとなってしまうと、お子様やお孫様の世代にまで影響が及ぶこともありますので、お早めにきちんと解決しておくことが大切です。