この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
子育ても一段落し,仕事復帰しようとしていた看護師資格を有する方からの相談。事故により脊髄を損傷し,首から下が動かなくなり後遺障害1級の認定。相手方保険会社から約8000万円の賠償案の提示を受けていたところ,その妥当性についてご相談され受任。
解決への流れ
事故前に就職活動をされておりいくつかの病院から労働条件の提示を受けていたため,実際には就職前であったが,専業主婦基準ではなく提示を受けていた労働条件を基準に休業損害,逸失利益を算定。住宅改造費用の点については弱い点もあったが,介護費用,遅延損害金等を絡めて最終的には約1億6000万円で示談解決。
本件のような高額事案でここまで金額に隔たりがある場合には,通常交渉での解決は困難であるが,相手方保険会社に裁判になった場合に確実に認められると思わせる資料,論理を提示することにより,話し合いにより裁判で認められると予想される金額とそれほど変わらないレベルで解決できた事例である。